実験する小説たち
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著者名 | 木原 善彦 |
出版社名 | 彩流社 |
ISBNコード | 9784779122811 |
発売日/出版年度 | 2017年01月23日頃 |
商品説明
気鋭のピンチョン研究者にして
現代アメリカ小説の翻訳も
精力的に手がける“目利き”が
いざなう“実験小説”ガイド!
登場人物がいて、順序だったあらすじがあって……
といういわゆる「普通の小説」の枠組みや手法を
あえて壊したり、ずらしたり、逸脱したりしながら、
小説のさらなる表現の可能性を広げるために
「創作上の実験的な試み」がなされた「実験小説」。
実験小説って聞くとワクワクする♪という人だけでなく、
なんかコワい……、何を読んだらいいのかわからない、
食わず嫌い、というあなたにも贈ります。
実験小説のさまざまなタイプを切り口に、主な作品の
読みどころと、一連のおすすめ作品リストを掲載。
実験小説に特化した初のガイド本を手に、
めくるめく実験小説の世界へ!
第1章
実験小説とは
第2章
現代文学の起点
第3章
詩+註釈=小説:ナボコフ『青白い炎』
第4章
どの順番に読むか?:コルタサル『石蹴り遊び』
第5章
文字の迷宮:
アビッシュ『アルファベット式のアフリカ』
第6章
ト書きのない戯曲:ギャディス『JR』
第7章
2人称の小説:
カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』
第8章
事典からあふれる幻想:パヴィチ『ハザール事典』
第9章
実験小説に見えない実験小説:
マシューズ『シガレット』
第10章
脚注の付いた超スローモーション小説:
ベイカー『中二階』
第11章
逆語り小説:エイミス『時の矢』
第12章
独り言の群れ:
ダーラ『失われたスクラップブック』
第13章
幽霊屋敷の探検記?:
ダニエレブスキー『紙葉の家』
第14章
これは小説か?:
マークソン『これは小説ではない』
第15章
サンドイッチ構造:
ミッチェル『クラウド・アトラス』
第16章
ビジュアル・ライティング:
フォア『ものすごくうるさくて、
ありえないほど近い』
第17章
疑似小説執筆プログラム:
円城塔『これはペンです』
第18章
どちらから読むか?:
スミス『両方になる』
【各章ごとのタイプ別おすすめ作品リスト付!】