顧みられない熱帯病と国際協力
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著者名 | 新山 智基 |
出版社名 | 学文社 (GAKUBUNSHA) |
ISBNコード | 9784762024733 |
発売日/出版年度 | 2014年09月10日頃 |
商品説明
顧みられない熱帯病のひとつであるブルーリ潰瘍を素材とし、
感染症に対する地球規模での取組み(国際協力)の現状と
グローバルな感染症対策ネットワークの構築可能性について明らかにする。
加速する人的移動のグローバル化や温暖化問題による熱帯地域の拡大は、
熱帯病の流行を招く恐れがある。
全人類の問題に対し地域レベルから世界レベルに至るまでどのような取り組みが必要か、
ブルーリ潰瘍を取り上げることで、ネットワークの構築や
医療と教育・生活全般にわたる総合的(包括的)支援のあり方を考察する手がかりとする。
多層的な国際支援ネットワークの構築という視角から、小規模NGOの可能性とその実行可能性条件を
理論的・実践的に解明していく。
序 章
第1章 感染症(熱帯病)を取り巻く議論と国際的な対策
1.熱帯風土病のグローバル化
(1)グローバル化と感染症 / (2)環境問題と感染症
2.WHOによる「顧みられない熱帯病」概念の提起
(1)顧みられない熱帯病とは / (2)共通の特徴 / (3)ミレニアム開発目標との関わり
3.感染症をめぐる国際協力とNGO
(1)感染症をめぐる国際協力 / (2)NGOの関わり / (3)ネットワーク構築の意義
第2章 ブルーリ潰瘍の現状と取り組み
1.ブルーリ潰瘍の歴史と医学的現状
2.WHOとブルーリ潰瘍イニシアティブ会議
3.感染流行地域の社会事情とブルーリ潰瘍の現状
(1)西アフリカ地域の概観 / (2)ガーナ共和国 / (3)ベナン共和国
/ (4)トーゴ共和国
4.ブルーリ潰瘍問題におけるNGOの位置と役割
第3章 感染地域の社会経済的問題とWHOの医療中心型援助の限界
1.国際医療機関としてのWHO
2.ブルーリ潰瘍をめぐるWHOの動向
3.WHO援助の限界
4.社会経済的問題
5.医療従事者の都会集中と頭脳流出
第4章 神戸国際大学ブルーリ潰瘍問題支援プロジェクト(Project SCOBU)の役割
1.支援に至るまでのプロセス
2.支援活動の具体例
(1)医療的な分野を超えた支援 / (2)教育的な視点からの支援
3.Project SCOBUの活動分析
4.小規模NGO支援の可能性
(1)小規模NGOの特徴 / (2)資源の効果的活用
第5章 感染症対策ネットワークの構築可能性:ブルーリ潰瘍問題からの模索
1.ブルーリ潰瘍の連携モデル
(1)WHO、政府、WHOの役割 / (2)連携モデル:ガーナ・ベナン型とトーゴ型
2.感染症対策ネットワークの構築と小規模NGOの役割
終 章
参考文献
参考資料
写真でみるアフリカ
初出一覧
あとがき