儒教思想と絵画
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著者名 | 水野裕史 |
出版社名 | 勉誠出版 |
ISBNコード | 9784585325178 |
発売日/出版年度 | 2022年06月30日頃 |
商品説明
あるべき生き方、倣うべき考え方を学び、自らを顧みるための装置として存在していた。
特に東アジアにおいては、中国を淵源とする儒教思想に基づき、善行を勧め、悪行を戒めるために描かれた『勧戒画(かんかいが)』がひろく作成され、 人びとの思想や生活に対し、絵画はどのように機能し、展開していったのか。
古代から近代における『勧戒画』の諸相を多角的に考察、作品が生まれ、受容された時代の思想・文化を捉えなおすとともに、時代を超えて、見る者の「鑑(かがみ)」となる美術作品の力を再認識する刺激的な一冊。
掲載図版150点超!
カラー口絵
序文 水野裕史
総説ー勧戒画の系譜 水野裕史
1部 勧戒画の成立
勧戒のシンボルー礼拝空間における孔子祭祀のあり方 守屋正彦
漢代画像石にみる儒教的モチーフー墓域という空間におけるその機能 楢山満照
女史箴図が語るもの 森橋なつみ
大英博物館所蔵の報恩経変相Stein Painting 12の図像に関する一考察 勝木言一郎
元三大師御籤本と儒教思想ー「貴人」像の考察 日高衣紅
2部 勧戒画の題材
玄宗皇帝絵にみる勧戒性ー長恨歌絵を中心に 鷲頭桂
王昭君図ー勧戒画への発展 中村玲
耕織図の受容と展開ー足利将軍家の梁楷の画巻を中心に 畑靖紀
二十四孝図ー元覚図の「棄老」と「諫め」をめぐって 宇野瑞木
仏儒道三教一致思想の絵画ー三聖図・三笑図・三酸図をめぐって 高橋真作
コラム 当麻曼荼羅九品往生図に認められる鑑戒画的図様 北澤菜月
コラム 中庸の美ー欹器図 水野裕史
コラム 求められた婦女像 寺田早苗
3部 帝王学の書と絵ー帝鑑図
万暦帝、張居正と『帝鑑図説』 林麗江(尾川明穂訳)
「帝鑑図」の変遷ー青蓮院・名古屋城・熊本城の障壁画と仙台藩の事例から 薬師寺君子
フランス革命前夜ヨーロッパにおける『帝鑑図説』受容について 井川義次
帝鑑図と徳川将軍 松島仁
4部 勧戒画を使った人と空間
宋代皇帝と勧戒の空間ー「無逸図」と「山水図」 塚本麿充
「荘厳」する瑞獣ー将軍家光の先祖祭祀における勧戒画 山澤学
日本の文人画と勧戒(鑑戒)思想 杉本欣久
岡倉覚三(天心)の儒教美術観 林みちこ