成人看護学 成人看護学概論(改訂第5版)

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商品情報

著者名 林直子/鈴木久美/酒井郁子
出版社名 南江堂
ISBNコード 9784524211920
発売日/出版年度 2025年03月12日頃

商品説明

成人看護学の基盤となるテキストの改訂第5版.成人の身体・心理・社会的特徴を,個体としての成長発達の視点,および文化・社会的環境の視点から解説.図表を豊富に用いて視覚的な理解を促す.今改訂では,全体の情報更新を行ったほか,成人の健康にまつわるトピックスとして第3章に,脳卒中・循環器病対策基本法に基づく「循環器病対策」や,「遺伝と健康」に関する内容を追加した.

【はじめに】 *抜粋・改編
 本書の第4版が刊行されたのは,2022(令和4)年,保健師助産師看護師学校養成所指定規則の改正に伴う,改正カリキュラムが適用された年でした.改正の要点は,情報通信技術(ICT)活用のための基礎能力の強化をはじめ,コミュニケーション能力,臨床判断に必要な基礎的能力の強化,さらに多様な療養の場に求められる看護を学ぶ,地域・在宅看護論を設定することでした.成年年齢が18歳に引き下げられ,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延による教育形態のパラダイムシフトの真っただ中にありました.2023(令和5)年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行すると,世の中の動きも徐々に活気を取り戻し,今に至っています.地球規模での人の移動も復活する一方で,新たな感染症の拡大も懸念されています.また日本では手足口病,ヘルパンギーナ,成人の帯状疱疹など,これまでも一定数発症していた疾患の罹患者数が増加するなど,健康事象に関する社会的変化が生じています.

 近年の技術革新として,何よりICTの普及が挙げられるでしょう.看護教育においてもICTにより遠隔講義や非対面でのグループワークが可能となり,看護実践の場に行けなくてもシミュレーション事例を用いた実習の疑似体験が可能となるなど,その恩恵は計り知れません.一方SNSを通じた真偽が定かでない情報の拡散やフェイクニュースの流布は,政治,経済活動のみならず個人の心身の健康・安寧,時には命に深刻な影響を及ぼす事態に発展しています.これまで以上に,個々の倫理観やヘルスリテラシーの向上が求められる時代に入ったといえるでしょう.

 このような「成人期にある人」を取り巻くさまざまな環境の変化に基づき,本改訂では,とくに“社会的存在としての成人”の健康問題にかかわる点を強化しました.日常生活スタイルの変化の節の中に,「嗜好と娯楽,依存症」として項目を整理し,薬物,ゲーム(インターネット),ギャンブル依存について解説を加えたほか,保健・医療・福祉政策と今日の健康課題の節に,「循環器病対策」の項を設けて循環器病対策基本法とそれにかかわる国の施策について解説しました.また,今日の診断,治療,看護に深くかかわる遺伝に関する新たな節を設定し,遺伝と健康とのかかわりについて丁寧に解説しました.さらに,看護職の人材育成について,近年多くの看護師が修了している特定行為研修制度について,基礎教育課程の学生に伝わるようわかりやすく解説しました.

2025年2月
林 直子
鈴木久美
酒井郁子

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