終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン(2013年版)

終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン(2013年版)

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商品情報

著者名 日本緩和医療学会
出版社名 金原出版
ISBNコード 9784307101592
発売日/出版年度 2013年01月31日頃

商品説明

生命予後1カ月以内と考えられる終末期がん患者を対象とした輸液療法に関するガイドライン。経口摂取の減少は終末期に高率にみられる症状だが,水分・栄養補給の施行は医師や施設間で大きな差があるのが現状である。本書は,栄養療法の基礎から悪液質の最新の話題までを学べる「背景知識」,腹水・せん妄などの症状別に推奨する輸液量・カロリーを記載し,また精神面・生活面における適切なケアの方法を提示した「推奨」,さらに輸液療法の「倫理的問題」「法的問題」に対する考え方までを示した一冊となった。
I章 はじめに
1.ガイドライン作成の経緯と目的
2.ガイドラインの使用上の注意
 1.対象患者
 2.効果の指標
 3.使用者
 4.個別性の尊重
 5.定期的な改訂の必要性
 6.責 任
 7.利益相反
 8.構成
3.推奨の強さとエビデンスレベル
 1.エビデンスレベル
 2.推奨の強さ
 3. 推奨の強さとエビデンスレベルの臨床的意味
4.用語の定義

II章 背景知識
1.輸液とは
 1.輸液の定義
 2.輸液の種類と適応
 3.輸液の禁忌
2.輸液剤
 1.輸液の種類
 2.補充輸液剤と維持輸液剤
  補充輸液剤
  維持輸液剤
3.輸液の生理作用
 1.生体内水分量とその分布
 2.体液分布と電解質
 3.輸液の種類と再分配
4.輸液による栄養療法の基本
 1.栄養状態とは
 2.栄養障害とその種類
 3.栄養評価法
  主観的栄養評価法
  客観的栄養評価法
 4.栄養管理のプランニング
  栄養管理法の選択
  栄養投与成分の決定
  水・電解質投与量の決定
  必要エネルギー量の決定
  蛋白(アミノ酸)投与量の決定
  脂肪投与量の決定
  糖質投与量の決定
  微量栄養素の効果と投与量
5.輸液に伴う合併症
 1.高血糖
 2.低血糖
 3.肝内胆汁うっ滞
 4.アミノ酸代謝異常
 5.必須脂肪酸欠乏症
 6.乳酸アシドーシス
 7.微量元素欠乏症
 8.昏 睡
 9.電解質異常
6.在宅経静脈栄養
 1.在宅経静脈栄養の適応と禁忌
 2.在宅経静脈栄養実施の体制づくり
  入院中の体制づくり
  在宅療養の体制づくり
  外来での管理・フォローアップ
 3.合併症とその対処方法/患者・家族教育
 4.輸液剤の調製・供給
 5.輸液管理と実施
  カテーテルの選択と留置法
  在宅用輸液システムと必要な器具
  輸液システム管理の実際
7.皮下輸液法
 1.皮下輸液の適応
 2.皮下輸液の方法
 3.皮下輸液による補液の利点
 4.皮下輸液による補液の欠点
 5.皮下輸液の実施法
 6.皮下投与が可能な薬剤
 7.皮下投与が不可である薬剤
 8.皮下輸液剤の選択
8.がん患者の栄養状態の特徴
 1.がん自体の病態に基づく栄養障害
 2. 不適切な栄養管理による栄養障害(医原性栄養障害)
9.がん悪液質の概念と最近の動向
 1.悪液質の定義
 2.悪液質発生の機序
 3.がん患者に対する栄養管理の原則
  栄養補給ルート
  エネルギー投与量
  終末期における輸液管理
 4.代謝制御・栄養管理の実際
  非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)
  コルチコステロイド
  抗サイトカイン療法
  エイコサペンタエン酸(EPA)
  分岐鎖アミノ酸(BCAA),L-カルニチン,CoQ10
  消化管運動亢進薬
  運動療法
  栄養指導・栄養教育 050
  チーム医療と集学的アプローチ 050
  その他の治療
10.精神面・生活への影響
 1.意思決定に関して
  患者・家族・医療者間における認識と情報の共有
  心理的苦痛への支援
 2.実施に関して
11.倫理的問題
 1.基本的な考え方
 2.一般的な倫理原則および行動規範
 3.意思決定のプロセス
 4.倫理的意思決定の問題点
 5.特に輸液に関する問題

III章 推奨
■概念的枠組みと全般的な推奨
1.身体的苦痛・生命予後
 1.身体的苦痛
 2.生命予後
2.精神面・生活への影響
3.倫理的問題

IV章 法的問題
1.本ガイドライン委員会の考え方
2.臨床疑問に対する基本的な考え方
3.法的問題に関する解説
 1.死を招く行為に関する法的な考え方
 2.本人や家族の意思の位置付け
  本人の意思
  家族の意思
 3.先 例

V章 資料
1.作成過程
  概要
  臨床疑問の設定
  系統的文献検索
  妥当性の検証
  緩和医療学会の承認
2.文献検索式
3.海外他機関によるガイドラインの要約
3.今後の検討課題

索引

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