キャラ化する/される子どもたち

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商品情報

著者名 土井 隆義
出版社名 岩波書店
ISBNコード 9784000094597
発売日/出版年度 2009年06月05日頃

商品説明

第一章 コミュニケーション偏重の時代
 1 格差化する人間関係のなかで
  「圏外」表示による不安
  世界から消去された感覚
  カースト化する人間関係
  「優しい関係」の広がり
 2 コミュニケーション至上主義
  画一性から多様性へ
  強まる人間関係の拘束力
  コミュニケーション能力の専制
  フラット化する交友関係

第二章 アイデンティティからキャラへ
 1 外キャラという対人関係の技法
  同質的な関係への憧憬
  キャラクターからキャラへ
  不透明な関係の透明化
 2 内キャラという絶対的な拠り所
  生まれもった自分への憧憬
  成長しないキャラクター
  人生の羅針盤としてのキャラ
  新しい宿命主義の登場

第三章 キャラ社会のセキュリティ感覚
 1 子どもと相似化する大人の世界
  フラット化する親子関係
  サービスとしての学校教育
  「指導」から「支援」へ
  モンスター・ぺアレントの含意
 2 子どもをキャラ化する大人たち
  『砂の器』にみる犯罪者像
  キャラ化される犯罪少年
  包摂型から排除型の治安へ
  ケータイ規制という圏外化

第四章 キャラ化した子どもたちの行方
 閉塞化するコミュニケーション
 キャラ化した自己が傷ついたとき
 「確固たる自信のなさ」の蔓延
 「不気味な自分」と向きあう力

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