L@ve once -mermaid's tears- 通常版

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ひとりの記憶、ひとつの思い出。
ふたつが交わる心のなかに、今もあの歌声は響いている。
思い出を貝殻にこめて、消えないように、流されないように……。
ふたりの記憶、ふたつの思い出。
ひとつになりたい心のなかは、歌声を隠してひび割れている。
閉じた貝殻をひらいて、祝福される日を夢見ながら……。
ーーー海からきこえる物語は、最後の季節に、ひとつになって、響きあう。

高梨翔司（たかなし・しょうじ）には秘密がある。

彼の母は人間ではない。人魚なのだ。
母は父に恋をして、おとぎ話に伝えられるように声と引き換えに人間の姿を得、幸いにも父の心を射止めて人間として暮らしてきたと言う。
ウソでない証拠に、子供の頃に一度だけ、現役の人魚と会わせてもらった。
とはいえ、翔司自身は特に他の子供と比べて変わったところがあるわけではない。
ちょっと人より泳ぎが得意で、歌声に独特の魅力があると言われるくらいだ。
高校生になった今、数年前に見た人魚の姿が幻だったのではないかとさえ思える。

しかし、状況が変わった。父が死んだのである。
それから二月ほどが過ぎ、ようやく母と二人の生活にも慣れてきた頃、双子の少女が高梨家を訪れた。
その顔には見覚えがある。子供の頃に会った人魚だ。
おっとりしたほうがメイ、勝ち気な方がメル。
代表してメルが告げる。
父の死によって、人と人魚を結びつけていた魔法が失われた。
その影響は、翔司の身にも及ぶらしい。
人魚の子供である翔司は、あと一回しか恋愛ができないだろうと言うのだ。
半分人間の血を引いているので、愛を得られなかったからと言って泡になって消えてしまうことはないだろうが、声が出なくなったり、人魚の姿になってしまったりするかもしれない。
青くなる翔司に、二人は言う。

私達が応援するから、頑張って素敵な恋をしてね……と。

【PS3版新規追加要素】
1：新規オープニング曲「一度きりのLove Story」
　　歌：宮崎羽衣（橘 和翠 役）
2：新規エンディング曲「Last be Love」
　　歌：佐藤聡美（鳥留メイ 役）＆日笠陽子（鳥留メル 役） *L@veガールズ
3：新曲に合わせてオープニング映像も新たに。
4：新ヒロイン昇格！
　　生徒会長「堤 美散」のシナリオ・イベントCGも多数追加
5：アフターストーリーの追加
　　PSP版ヒロインとのその先を描くアフターストーリーを追加。
　　あなたのヒロインの新たな一面が見られるかも！
　　ささきむつみ氏デザインの冬服も登場！
6：モーションポートレート技術の採用
　　表情豊かなキャラクターとの会話を楽しめる。
7：オールクリア後のお楽しみ！
　　PS3版のためだけに録り下ろされた、本当に一度きりの特番恋愛ラジオ『聡美・羽衣のR@DIO ONCE』収録！
　　佐藤聡美（メイ役）と宮崎羽衣（和翠役）のフリートークをお楽しみに！

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