大木 正夫:交響曲 第5番「ヒロシマ」/日本狂詩曲
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曲目・内容1.日本狂詩曲(1938)2-9.交響曲 第5番「ヒロシマ」(1953)序奏 : 無神経な時の流れ - 人類の良心の声- 混乱 - 静寂幽霊 : それは幽霊の行列でした火 : 次の瞬間火が燃え上つた水 :人々は水を求めてさまよいました虹 : 声もなく人々は苦しんでいました—突然黒い大雨がきましたその後に美しい虹が現れました少年少女 :人生の喜びも知らず、父や母の名を呼びつゞけながら死んで行つた少年少女原始沙漠 : 果てしない髑髏の原です悲歌片山杜秀氏による日本語解説書付きアーティスト(演奏・出演)湯浅卓雄指揮新日本フィルハーモニー交響楽団レコーディング2005年5月東京・すみだトリフォニーホール商品番号:8.557839J大木 正夫(1901-1971):交響曲 第5番「ヒロシマ」日本狂詩曲 [新日本フィル/湯浅卓雄] OHKI: Japanese Rhapsody / Symphony No. 5, 'Hiroshima'CD 発売日:2006年03月01日 NMLアルバム番号:8.557839 NAXOS[8.557...]原爆の惨禍を決して忘るまい。戦後60年を経て甦る交響曲大木正夫(1901-71)はベートーヴェンを愛し、音楽が民衆の幸福に貢献できると信じた、信念の人でした。そしてまた、早坂文雄が「情熱の人」「ロマンティスト」と評した作曲家でもありました。戦前の楽壇においてはワインガルトナー賞を受賞するなど大きな業績を残しましたが、現在はわずかにカンタータ「人間をかえせ」が知られるのみになっています。1953年に発表された「ヒロシマ」は、第6番まで存在する大木の交響曲の中でも、極めて特異な性格を持つ大作。丸木位里・俊夫妻による連作「原爆の図」に寄せて作曲された、8つの楽章からなる大木の「展覧会の絵」とも言える作品です。全編を覆う陰鬱な不協和音、激烈なトーンクラスター、うつろな旋律。ロシアで演奏された際にペンデレツキに影響を与えたとも言われるこの「ヒロシマ」は、当時の日本からすれば、異常な先進性を持った作品と言えます。恐怖と怒りの音響の中に私たちは耳ざわりのよい旋律を探しますが、大木はそれを許しません。いかなる理由によってもヒロシマに「救い」などありえなかったのだと、作曲家は考えたのかもしれません。同時収録された底抜けに明るい「日本狂詩曲」との著しい対照には驚かされますが、大木は本来、情熱的で直截的な作曲家。それが「ヒロシマ」のような作品を書かなければならなかった事実に、いっそう強く胸を打たれます。新日本フィルはこれがNAXOS初登場。湯浅卓雄の大胆なタクトの下、素晴らしく切れのあるアンサンブルを披露しています。記念碑的世界初録音!作曲家検索リンク(このタイトルに収録されている作曲家)大木 正夫