ビルマ・ハイウェイ 中国とインドをつなぐ十字路 (現代史アーカイヴス) [ タンミンウー ]

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中国とインドをつなぐ十字路 現代史アーカイヴス タンミンウー 秋元 由紀 白水社ビルマ ハイウェイ タンミンウー アキモト ユキ 発行年月:2024年10月16日 予約締切日:2024年10月15日 ページ数:388p サイズ:単行本 ISBN:9784560091371 タンミンウー(Thant MyintーU) 歴史家。1966年ニューヨーク生まれ。ハーバード大学卒業、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院修了。ケンブリッジ大学にて博士号(歴史)取得。カンボジアや旧ユーゴスラビアの国連平和維持団や国連本部での勤務を経て、ヤンゴン・ヘリテージ・トラストの会長として歴史的建造物の保存に取り組むほか、2012年からミャンマー大統領の国家経済社会諮問評議会の評議員や、ミャンマー平和センターの特別顧問なども務めた。元国連事務総長ウー・タン(ウ・タント)は祖父にあたる 秋元由紀(アキモトユキ) 翻訳家、米国弁護士。訳書に、『ビルマ・ハイウェイ』(第26回アジア・太平洋賞特別賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1部 裏口から入るアジア(夢みるイラワディ/パウポー/ビルマ・ロード/日暮れの王/新しいフロンティア)/第2部 未開の南西部(マラッカ・ディレンマ/雲の南/ガンダーラ/シャングリラ/インド洋への道)/第3部 インド世界のはずれ(東へのまなざし/忘れられた分離/国内の「国境」/新たな交差点) ビルマの独裁者タンシュエが政治の表舞台から引き下がり、2011年、部下として忠勤に励んできたテインセイン大将が大統領に就任した。その後、ビルマ政府は環境問題を理由に中国が進めた大型ダムの建設を中止し、軍政最大の政敵であったアウンサンスーチーの15年に及ぶ自宅軟禁を解くなど、一時的にせよ民主化への動きを加速させた。これら一連の流れをビルマの“中国離れ”と“欧米接近”の動きととらえる向きもあったが、本書は軍事独裁から民主主義へといった直線的な議論ではなく、国境を接する東西の大国、中国とインドとの関係を中心にビルマ史を概観し、同国を取り巻く国際情勢を冷静に分析する。また著者は、ビルマ北部の“辺境”といわれる少数民族居住地域に足を延ばし、国境に近い地域が事実上中国に吸収されたような状態になっていて、ビルマの中心部よりもずっと開発が進んでいる現状を詳しく描く。紀行の要素と情勢分析がほどよく散りばめられているのが本書の特徴だ。ビルマを「アジアの勝手口」と見立てて中国とインドとの関係を概観し、この地域の歴史の大きな流れをとらえるだけでなく、二つの大国に挟まれた小国ビルマの将来像をも浮かび上がらせる。第26回アジア・太平洋賞“特別賞”受賞。 本 人文・思想・社会 歴史 世界史

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