女性を弄ぶ博物学 リンネはなぜ乳房にこだわったのか? [ ロンダ・シービンガー ]
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リンネはなぜ乳房にこだわったのか? ロンダ・シービンガー 小川眞里子 工作舎BKSCPN_【専門書】【3倍】 ジョセイ オ モテアソブ ハクブツガク シービンガー,ロンダ オガワ,マリコ 発行年月:1996年10月25日 予約締切日:1996年10月18日 ページ数:276p サイズ:単行本 ISBN:9784875022718 第1章 植物の私生活/第2章 なぜ哺乳類は哺乳類と呼ばれるのか?/第3章 類人猿の男らしさ、女らしさ/第4章 差異の解剖学/第5章 ジェンダーと人種の理論/第6章 誰が科学をすべきか/終章 扱いそこねられた自然の身体 リンネの「哺乳類」(ママリア、字義どおりには乳房類)という新しい分類名は、当時定着しはじめた(乳母ではなく母親自身の)母乳による子育ての流行を色濃く反映していた。革命の象徴でもあった乳房は、いつしか中流家庭内のつつましい良妻の象徴へと後退を迫られてゆく。本書は乳房の形や性器の形状を科学の名の下にうんぬんする博物学者の虚妄と、「自由、平等、友愛」をうたった啓蒙の世紀のジェンダーの罠をあばく。 本 科学・技術 生物学